噛み合わせのチェック方法と治療の流れ 〜咬合(こうごう)を整えるために〜
こんにちは。烏丸十条マス歯科・矯正歯科です。
これまでのシリーズでは、噛み合わせの基本・メリット・乱れによる影響についてお伝えしました。
今回は 「実際に噛み合わせはどうやってチェックするの?」 をテーマに、診療での流れを分かりやすくご紹介します。
🦷 噛み合わせチェックの主な方法
① 口腔内の診査
まず、歯や歯肉の状態、歯のすり減り、詰め物・被せ物の状態などを確認します。
強く当たっている歯や負担がかかっている部分がないかを丁寧に診査していきます。
② 咬合紙(こうごうし)による噛み合わせの記録
薄い紙で噛んでいただき、どの歯にどれだけ力がかかっているかを確認します。
噛み合わせの強い部分や左右のバランスの偏りが分かります。
③ 歯型や口腔内スキャナーによる記録
必要に応じて、歯並びや噛み合わせの状態を立体的に記録します。
矯正治療、被せ物治療などの計画に役立てます。
④ 顎の動きや顎関節のチェック
口の開閉時の動き、カクッという音、痛みがないかなどを確認します。
顎関節症の有無や筋肉の緊張状態も診断ポイントになります。
🛠 治療の流れ(例)
噛み合わせの改善は、原因によってアプローチが異なります。
代表的な流れをご紹介します。
● 歯の高さの調整
詰め物や被せ物の高さが原因の場合、微調整で改善することがあります。
● マウスピース治療(ナイトガード)
歯ぎしり・食いしばりの負担を軽減し、顎の筋肉をリラックスさせます。
● 矯正治療
歯並びや噛み合わせを根本から整えるために、ワイヤー矯正・マウスピース矯正などを行います。
● 補綴治療(ほてつ治療)
失った歯がある場合、被せ物・ブリッジ・インプラントを用いて咬合を回復します。
✨ 噛み合わせ治療の目的
ただ噛めるようにするだけでなく、
• 痛みや不調を改善する
• 長期的に歯を守る
• 美しい口元と自然な笑顔をつくる
という、生活の質(QOL)を向上させるための治療です。
まとめ
噛み合わせは、見た目だけでなく体全体の健康に大きく関わる重要な要素です。
気になる症状がある方はもちろん、症状がなくても一度チェックすることで将来のトラブル予防につながります。
次回は
「噛み合わせを良くするために自分でできること」
をテーマに、日常生活で意識できるポイントをご紹介します。
どうぞお楽しみに!


