🦷歯磨き粉のフッ素濃度ガイド|年齢別おすすめと選び方
むし歯予防に欠かせない成分といえば フッ素(フッ化物)。
ただし、歯磨き粉にはさまざまな濃度のフッ素が配合されており、どれを選べば良いか迷う方も多いはず。
本記事では、年齢別の適切なフッ素濃度、使い方、注意点をわかりやすくまとめました。
歯科医院での患者説明にも使える内容です。
⸻
✔ フッ素がむし歯を防ぐ3つの働き
1.再石灰化を促進
歯の表面から溶け出した成分を元に戻す働きが強まります。
2.歯を酸に溶けにくくする(耐酸性UP)
3.むし歯菌の活動抑制
プラーク中の細菌の酸産生を弱めます。
🧒 年齢別・フッ素濃度ガイド(日本の基準)
|
年齢 |
推奨フッ素濃度 |
使用量の目安 |
|
0~2歳 |
500ppm以下 |
米粒大(1~2mm) |
|
3~5歳 |
500~1000ppm |
グリーンピース大 |
|
6~14歳 |
1000~1450ppm |
歯ブラシの1cm程度 |
|
15歳~成人 |
1450ppm |
歯ブラシ全体(1~2cm |
※日本では医薬部外品の上限は1450ppm
※6歳未満は飲み込むリスクがあるため少量でOK
⸻
🦷 フッ素濃度別のメリットと向いている人
■ 500ppm前後(子ども向け)
•味がマイルド
•うがいがうまくできない子でも安心
•初めての歯磨き粉に最適
■ 1000ppm前後(小児・むし歯リスク中等度)
•永久歯が生え始める6歳以降におすすめ
•歯質を強くしやすい
■ 1450ppm(成人・むし歯リスク高め)
•最もむし歯抑制効果が高い濃度
•間食が多い人、矯正中の人、ドライマウスの人に向いている
⸻
🪥 正しい使い方のポイント
✔ 使用後はすすぎ過ぎない
フッ素は口の中に残ってこそ効果が出ます。
うがいは少量の水(5〜15ml)で1回のみがおすすめ。
✔ ブラッシング時間は2〜3分
フッ素を歯面にしっかり接触させることが重要。
✔ 就寝前の使用が最も効果的
寝ている間は唾液が減り、フッ素が作用しやすくなります。
⸻
⚠ 注意点
•6歳未満はペーストを大量に使わない
•飲み込む癖がある子は500ppmの低濃度を
•高濃度ジェル(5000ppmなど)は歯科医院で指示が必要
•過度な心配は不要。日本の市販歯磨き粉は安全性が確認済み
⸻
📝 まとめ
•むし歯予防の決め手は「正しい濃度のフッ素を継続して使うこと」
•子どもには 500〜1000ppm、大人は 1450ppm が基本
• うがいは少なく、就寝前に使うと効果が最大化


